クトゥルフさんとの戯れ その1

先日, 都内某所で友人たちと「クトゥルフの呼び声」と呼ばれるTRPGをプレイしました. これはそのリプレイです. 初心者GMと初心者プレイヤーによるプレイなこともあり, 完全に内輪向けコンテンツになっています。

なお, 一部録音してないところ(特に序盤)を記憶で補完したり, 読みづらいところや口調などを一部改変しているので, 不当だと感じた参加者の方は言ってくれれば修正します.

イントロダクション

休日だというのに早朝(10時)から集まった我々は期待と不安を抱いていた. TRPGとはいわば紳士のスポーツであり, 何かにつけては「それって儲かるんですかね?」と言ったり, 麻雀で山牌が見えれば容赦なく一発リーチをしたりするカス共には不向きな遊びである. それに加えて「ロールプレイング」である. 自分に正直なこの連中に果たしてそれが可能なのだろうか・・・.

そうしてキャラメイキングが始まった. まず, GMゲームマスター)から背景が説明される.
GM「皆さんは夏休みの課題として伝統工芸について調べるため坂井村に行く高校生の集団です. それを踏まえてキャラクターを作成してください. まずサイコロを振ってパラメーターを決めます. STR(力)は3d6(6面ダイス3個の合計)、APP(魅力は)・・・」
パラメーター, 職業(○○志望の高校生), 技能(言いくるめ・聞き耳など特定の技がどの程度成功するか)を各自決定し, シナリオが始まった・・・.


PC1「大阪出身のあきんどです. 商人の家に産まれましたが跡を継ぐのが嫌で, 考古学者志望として勉強してます. 技能は『考古学』が81, 『値切り』が89です. 『ロシア語』も話せます」
PC2「警官志望の剛田さとしです. 『マーシャルアーツ』が60あって, 『組みつき』も85あります」
PC3「(有名探偵っぽく)工藤真広, 探偵です. 他人の秘密を暴くことに快感を覚えるタイプです. 『言いくるめ』と『鍵開け』が70あります. 『法律』にはあんまり詳しくないです」
PC4「ミュージシャン志望の多田です. ミュージシャンを目指していますが, にわかなので『音楽』技能は55しかないです. あとミュージシャンなので『跳躍』を60にしてます」
PC3「いつでも跳んでください」
GM 「そのときはダメージ判定をお願いしますw」
PC5「東京都出身の八潮です. 銀の匙を読んで農業作業者に憧れています. でも, 朝起きるのが嫌なんで普通の高校に通ってます. あと, 動物とか臭いの嫌なんで技能は『機械修理』とか『重機械操作』とか伸ばしてます. 『信用』が79もあります」
PC4「なんでこんな奴信用するんだw」
PC3「こいつ, 銀の匙から何も学んでないw」
PC6「羽川と申します. 女子高生16歳です. 将来は世界を放浪したいです. 勉強熱心なので『心理学』, 『博物学』, 『コンピューター』が82あります. あと, 普段学校行ってないので『隠れる』と『しのび歩き』が高いです」
PC5「放浪したいって前向きだね」
PC4「なんで学校行ってないと『隠れる』が高いんだ?」
PC5「親に学校行ってきまーすって言いつつ家に隠れてるんじゃないw」
PC6「やっぱ女のロールプレイできないから男にしようw」

シナリオ開始!

GM「じゃあはじめまーす」

拍手が終わるとGMに関する簡単なルール説明がなされました. 4面ダイスの読み方とか.

GM「では皆さんは同一グループとして坂井村へ泣きこけしの調査へ向かいます. 皆さんが乗ったバスはガタゴトと音を立てながら山道を登っていきます」
工藤(PC3)「おい、多田ジャンプしろよー」
多田(PC4)「イエーイ! イエーイ!」
GM「皆さん『目星』でロール(成功判定)お願いします」
あきんど(PC1) 「成功しました」
剛田(PC2)「クリティカルです」
GM 「成功した皆さんはバスには他に誰も乗っていないことに気づきます. お盆で子供たちが村へ返ってきそうな時期にも関わらず誰もいません」
一同 (不穏な気配にざわつく)
工藤 「少子化が酷いなこの村はw」
GM 「更にクリティカルした人はこのバスが1日1本だと知っています」
多田「やっべ!これ殺人事件とかおこるながれだわ(クリティカルで成功した)」
工藤「また多田が何か言ってるよw」
多田「信用無い! 仲間に対して『言いくるめ』使わないとw」
GM 「そうこうしているとバスはバス停につきました. うるさいひぐらしの鳴き声と照りつける太陽が迎えます. ここから見渡せる範囲に広場と宿が見えます. さてどうしますか?」
工藤「とりあえず宿に荷物起きましょう」
多田「いいんじゃねいいんじゃね」
工藤「お前はジャンプしてろよ」
多田「いえーい」
GM 「宿の主人が皆さんを迎えてくれます『暑いところよく来てくれた』. 主人は全然人が来なかったのでとてもうれしそうです. 地図を渡してくれます(GM, 紙に描いた地図を出す)」

GM 「バス停は皆さんが来た場所ですね. 役場は図書館が併設してあり調べ物が可能です. 小中学校は子供が一切いなくなって廃校になっています. 広場では明日13日の夕方から行われる祭りの準備が行われています. こけし工房は, 皆さんこけしの調査に来ているのでメインとなりそうな場所ですね」

工藤「主人の絵下手だなw」
八潮「重機械はどこに? これGMの村モチーフなんじゃないのw」
GM「わりとそうですねw」
羽川「あれ? 洞窟にこけしがあるんじゃないの?」
GM 「洞窟!? そんな設定あったっけ」
多田「こいつはやくも放浪したがってるぞw」
羽川「完全にこけしの祠があってそれを見に行く話かと思ってた」
工藤「何も把握してないw. だから学校来てない奴は嫌いなんだよ」
八潮「先生の話聞けよ! 学校の宿題で洞窟にいくってRPGかよ」
GM 「宿の主人が帽子はいらないかと聞いてきます. 熱いので麦わら帽子が3つ常備されています」
結局, 八潮, 剛田, 羽川が装備するとこに

あきんど「とりあえず宿を値切ります」
GM 「宿は一泊一人8000円になります」
工藤「客が少ないことをいかして値切ろう」
あきんど「成功です」
GM 「では店の主人が渋い顔をしつつ『6人も来てくれたんだからおまけしましょう』と一泊7000円にしてくれます」
工藤「よし, 二人目の値切りだw」
GM 「二回目の値切りなら達成度に-30でふってください. こんな風に達成値ボーナスは色々つくのでロールプレイを考慮します」
八潮「所持金って概念あるの?」
GM 「一般的な額を持ってるという事で」
八潮「値切ることに何の意味がw. サイコロをふる練習かw」

GM 「ここで時間はだいたい昼をまわったぐらいです. 行きたい場所を指定してください」
あきんど「とりあえずこけし工房では」
工藤「えー小中学校からいこうよー」
あきんど「でも廃校ですよ」
多田「俺, 広場で音楽やりてーんだけど」
剛田「せっかくだし洞窟いきましょうよw」
多田「てめえらは課題やってろよ!俺は遊びてーんだよ」
八潮「なんでみんなで来ちゃったんだろうw」
工藤「課題をやる組と遊ぶ組で分けよう. 多田とかいても役に立たねーだろw」

ここでパーティーは, こけし工房へ行く課題をやる組(あきんど, 工藤, 八潮, 羽川)と広場へ行く遊ぶ組(剛田, 多田)に別れました.

GM 「では, 広場から先に処理していきます. 広場へ行った二人は櫓や屋台を準備中の村人に遭遇することができます. 目星か人類学を振ってみてください」
剛田「(コロコロ)成功です」
GM 「成功したあなたはこのあたりに子供が一切いないことに気が付きます. お祭りの準備をしているのは40台か50台ぐらいのおじさんばかりです. 屋台も2, 3個ちらほらあるぐらいですね」
羽川「もうダメだ」
多田「若い人全然いねーっすねーw. この村大丈夫ですかぁ?」
一同「失礼だー!」
GM 「かなり嫌そうな顔をしておじさんが答えてくれます. 『子供はほとんどいなくなって年寄りばかりになってしまったんだ』」
剛田「なんでいないんですかぁ?」
GM 「ロールプレイが最悪なので信用か言いくるめの-20でお願いします」
多田「成功しました」
剛田「失敗です」
GM 「多田の話なら聞いてくれそうです」
多田「大丈夫ですよ!明日の祭りは俺の音楽で盛り上げます」
一同「(笑)」
GM 「じゃあわかった舞台を用意しておこうw」
多田「明日は俺のロックで決めてやるぜ! ギターを持ってきています」
GM 「情報が欲しいと言っていた方が失敗してしまった」

GM 「次はこけし工房です. こちらにはムキムキのおじさんがいます. そのおじさんがいる受付の後ろにこけしが100個ぐらいずらーっと並んでいます」
八潮「とりあえず, こけしの由来を教えてください」
GM 「おじさんがこけしの由来を教えてくれます. こけしは昔子供がいない家庭に子供が授かるように願いをこめて作られたもので, 子供を削ると書いて『子削し』とよみます」
八潮「子供を・・・削る. それ削ってません?w」
GM 「削ってるのは木だから大丈夫ですw. ここで知識-20かオカルトで振ってください. 成功した人はこけしについて更に次の情報を知っています. 昔, 口減らしのために子供を減らしていた時代がありました. そのとき間引きや水子の供養のために作られたこけしというものが存在します. そっちの方のこけしは子供を消すとかいて『子消し』です」
工藤「(成功した)今回の宿題には関係ないかw. こけし業者はいくらぐらい儲かるんですか?」
GM 「おじさんが渋そうな顔で全く儲かってないことを教えてくれます」
あきんど「これは経済状況も踏まえたいい課題になりますね」
工藤「レポート用に写真が撮りたい」
GM 「写真が撮りたいというとおじさんは嬉しそうに服を脱いで筋肉を見せてやってきます」
工藤「そういうのいいんで」
GM 「おじさんはさみしそうな顔をしてぎりぎり写りそうな位置に立っていますねw」

GM 「さて, こけし体験ツアーの張り紙がおじさんの後ろに貼っています. 2500円なり」
あきんど「今, 何時ぐらいですか?」
GM 「14時半ぐらいです」
あきんど「行きましょう. 『値切り』で」
GM 「おじさんは嫌そうな顔をしています. 判定で-20してください」
工藤「それぐらいじゃ奴の値切りは抗えないだろw」
あきんど「成功ですw」
GM 「『残り二人も連れてきてくれ』と言いながら2000円に値引きしてくれます」
工藤「じゃあ作り始めますか」

GM 「ここでは泣きこけしと呼ばれる少し変わったこけしをお祭りの供養のために使っています. その泣きこけしの作り方を職人さんが教えてくれます」
八潮「供養のためって言った?」
GM 「言いました. 明日のお祭りは子供の供養のために泣きこけしを流します」
八潮「おかしくないっすか. 供養ってどういうことっすか」
GM 「おじさんは凄く話したくなさそうなので言いくるめか信用の-50でお願いします」
八潮「信用79でふります. 他にもっと高い奴いないの? お前らもっと人間としてさぁ(失敗)」
GM 「こけし職人さんは言葉を濁した後, 何もなかったかのように泣きこけしの作り方を説明します. 泣きこけしを作るには伝統的に歌を歌う必要があり根性がいります(MP-1). まあ, 若者なら大丈夫でしょう. これが泣きこけしを作るときの歌です(紙を出す)」
あきんど「こういうときこそミュージシャンが欲しいw」
八潮「友達のロック歌手の歌じゃダメですか?」
GM 「ダメですw. この歌限定ですね」

(長い歌をGMが教えてくれる)ひゃっこい夏なら作らんしょ・・・以下略

GM 「これを歌いながら泣きこけしを作ってください. DEXの5倍-20でお願いします」
八潮「『機械修理』を使っていいですか?」
GM 「いいですよ」
八潮「重機械操作なら?」
GM 「ダメです. 成功した人はかっこいい泣きこけしを, 失敗した人はぶさいくな泣きこけしを作れました」
多田「作れんじゃんw」
あきんど「まあ体験講座ですからねw. 無理なら更に値引きでしょ」
工藤「これ以上レポートに必要なことある?」
羽川「図書館に行くぐらいだよね? 現地の図書館で調べるみたいな」
GM 「現在, 時間は16時ぐらいです. あと1箇所ぐらいなら調べられます」
工藤「とりあえず広場で合流して情報交換します」

工藤「なんか面白いことあった?」
多田「ついにライブのステージを約束させたぜ!」
工藤「さっすが! お前のためにいい歌持ってきたから(泣きこけしの歌の歌詞カードを取り出す). これをロック調にして歌ってくれよ」
多田「任せとけよ. そのうちこれのアレンジのロールふるから」
工藤「二人とも泣きこけしを工房で作れるから後で作ってきたら?」
剛田「えーめんどくせぇな」
八潮「お前警官志望だよな」
あきんど「さて, 夜用の食料とか雑貨屋いってかわないと」
八潮「じゃあ雑貨屋いくか」

そして一同, 雑貨屋へ

GM 「では, 雑貨屋へ向かいました. あなたたちは古びた幟がたくさん並んでいる雑貨屋を見つけます. その中にはうたたねしている老婆がいました. 簡単な飲み物や食事, あとおみやげのこけしのキーホルダーなどがありますね」
剛田「じゃあキーホルダーでも買いますか」
あきんど「おかしとキーホルダー、飲み物もかいます」
GM 「わかりました. こけしキーホルダーとおかし全部あわせて5000円くらいです」
工藤「よし, あきんどやれ」
あきんど「こけしが売れてないらしくちょっと汚れてるのを見て、そこを突っ込んで値切ります」
GM 「街の名産品であるこけしを値切られてはいけないと先代から言われてきたおばあちゃんは, 一切値切りには応じません. 起きたおばあさんは賑やかな皆さんを目を細めて眺めています」
剛田「それに心理学をかけます」
GM 「何にたいしてやります?」
剛田「じゃあ僕らに対する反応(目を細める)に対して『心理学』で」
GM 「(コロコロ)おばあさんは太陽が眩しくて目を細めただけだとわかります」(『心理学』はGMが判定します)
工藤「これはわかってないw. 値切らない理由について『心理学』で判定します. どうやったら値切れるか知りたい」
GM 「おばあさんは大した理由なく値切られたくないとわかります」
剛田「高いなぁやだなぁ」
多田「まあいいぜ. これも思い出作りってやつだろ」
あきんど「2個買いました. どんなこけしですか?」
GM 「その辺の奴なんでつまらないこけしです」
工藤「今何時ぐらいですか」
GM 「今はもう夕方です. 少し空が曇ってきて星がほとんど見えないので暗いです」
工藤「じゃあ宿で宴会だな」

GM 「皆さん, 宿にもどってきもどってきました. 店の主人から食事の準備ができていることを知らされます. 山菜とか山の名産を山盛りにした食事がでてきます」
八潮「肉ねーのかよ、肉」
GM 「食事中に皆さん『聞き耳』お願いします。成功したあなたたちは2階からがたごとという音が聞こえてきます」
あきんど「他に誰かいるんですか」
GM 「他に誰も客がいないことを皆さんは知っています」
八潮「ねずみだろ. でっかいねずみだよ」
多田「この店は防犯どーなってんだよぉ」
あきんど「値切りだ!」
羽川「もうやだ, こいつらw」
一同「(笑)」
GM 「主人は嫌そうな顔しますね」
多田「泥棒かもしれないんで見てきたほうがよくねぇ? じゃんけんで二人見に行こう」

じゃんけんの結果, 剛田, 多田の二人が見に行くことになりました.

多田「いざとなったらお前の柔道で頼むぜ」
GM 「では, 舞台を2階に移しましょう. 2階へ行った二人は荷物が少し移動しているような気がしました」
剛田「他に部屋はあるんですか」
GM 「あー, 6人ですが部屋の割り振りはどうなっていますか? 3, 4人ぐらいは泊まれるサイズの部屋が3つ2階にあります」
工藤「このメンバーなら多田, 剛田とそれ以外に別れますね」
羽川「仲悪いんじゃないの, こいつらw」
GM 「では二人は自分の部屋の荷物がずれていたのを確認しました」
多田「一応窓や扉の様子を調べます」
剛田「その間に他の部屋みてきます」
GJ 「では目星をお願いします」
多田「(コロコロ)失敗」
GM 「失敗したあなたは, どこも変じゃないんじゃないかなーというぐらいしかわかりません」
多田「動いたような気もするけど気のせいかも知れないしよくわかんねーや」
GM 「もうひとつの部屋にいったあなたはもうひとつの部屋も同様に荷物が動いているとわかります」
剛田「じゃあそちらの部屋で窓の外を見ます. 失敗です」
GM 「あなたも何もわかりません」
多田「じゃあ下へ戻ります」
工藤「どうだった?」
多田「荷物動いてた気もするけど、よくわかんねーや」
あきんど「荷物動いてるって店主が動かしたんじゃないの」
GM 「皆さんは店主が2階へいっていないことを知っています」
羽川「それ中身確認したりした?」
剛田「見てないよ」
あきんど「じゃあ食べ終わって部屋戻ります. さっき動いたかもしれないと言われたので荷物を確認します」
GM 「では, 荷物を調べる人は『目星』でふってください. 成功した人は中身には変化がないことに気づきます」
多田「俺はその間に泣きこけしの歌をロック調にアレンジします. あっ, アレンジ失敗w」
GM 「では, 誰が聞いてもロックに聞こえないおかしな歌が手に入ります」
あきんど「もう寝ましょうか」

GM 「さて, 皆さん寝る前に目星お願いします」
剛田・工藤「成功」
GM 「成功したあなたたちはつい窓の外を見てしまいます」
八潮「それ本当に成功かよw」
GM 「するとあたりにはすっかり霧がたちこめているのに気づきます. その霧は怪しげな動き方をして複数の顔を形作っていきます. 窓の外に複数の怪しげな顔を見てしまったあなた方はこの異常な事態に関してSANチェックをお願いします」

クトゥルフの呼び声では精神的ショックを受けた際は, SANチェックを行います. サイコロで現在のSAN値以下の値を出せば成功し, SAN値はあまり減ることがありません. 一方で失敗してしまった場合, SAN値は減少してしまいます. SAN値は大きく減少すると妄想などの精神的疾患を負い, 0になってしまうと発狂してしまいます.

剛田「失敗!」
GM 「では1点のSAN値減少をお願いします. 瞬きをすると人の顔は見えなくなっています. 周囲はもう普通の霧です」
剛田「気のせいか. 寝るか」
工藤「こうして仲間には何の情報もいかなかったw」
GM 「はい, では夜寝ようとしたあなた達. あなた達は興奮しているせいか環境が変わったせいか中々眠れません. ここでアイデアでダイスロールをお願いします」
GM 「失敗したあなたは廊下からどたどたした足音を聞きます. 成功したあなたは廊下に複数の誰かが走りまわっているような軽い足音を聞くことができます」
羽川「怖い・・・」

多田「おい, 柔道強いんだし剛田見てこいよ」
剛田「武器としてギターよこせ」
多田「柔道に武器使うなよw」
工藤「ドアを開けて確認します」
剛田「こっちも開けます」

GM 「ドアをあけましたね? ドアをあけた瞬間足音が全てやみます. ドアをあけて何もないとわかった二人はSAN値チェックをお願いします」
剛田・工藤「失敗です」
GM 「ではSAN値を1ずつ減らしてください」
剛田「若干半狂乱になってギターを振り回します. 空をこう『あああぁ!』ってかんじで」
多田「よせ!」

工藤「不審なので主人に問い合わせます」
GM 「工藤さんはまっすぐ主人のいる1階に降りていくということで」
八潮・羽川・多田「ついていきます」
あきんど・剛田「ふて寝します」
GM 「では残った二人から処理します. 部屋に残った二人は, 何か布団がふくらんでいることに気づきます」
あきんど「え, 俺の布団ですか」
GM 「はい, お二人の布団です」
剛田「ジャンプして飛び乗ります」
一同「お前なんなんだよ」
あきんど「怖くなったので4人についていくことにします」
GM 「ジャンプして飛び乗った剛田さん, 布団は空気でも入っていたのかくしゃっとなって何の反応もありません」
工藤「くっそー, あいつにイベントおこるんだけど, あいつからは情報がこない」
GM 「他の4人についていこうとしたあきんどには背中から『はーっ』という生臭い湿った空気がかかっているのがわかります」
あきんど「走って八潮に抱きつきます」
GM 「そうすると不思議な吐息はなくなりました. SAN値チェックをお願いします」
あきんど「成功です. 絶対なんかいるって. やばいって」
羽川「何があったの」
あきんど「絶対この宿バケモノがいるぜ」
GM 「主人のところへいきましたか? では起こされた主人が眠そうな顔で対応します」
工藤「泥棒が出ました」
GM 「泥棒!?」
工藤「明らかに部屋の外を歩いていた奴がいる. あれは泥棒だから早く警察に言ったほうがいい」
GM 「何の音も聞いていない主人は『あなたたちの誰かがいたずらをしているんじゃないですか』と返します」
八潮「俺らがそんな奴に見えますか!」
多田「『言いくるめ』, 『言いくるめ』!」
GM 「では, 『言いくるめ』か『信用』でロールしてください. ここまでのロールプレイが相当あれだったので, -70でお願いします」
あきんど「寝起きですから最悪ですね」
工藤「しかも値切ってるからなw」
多田「クリティカルで成功w」
八潮「アイドルすげー!」
GM 「では言いくるめられた主人はこの村の警官隊のところに連絡をとると約束します. でも明日の朝になりますね」
多田「なんかおかしくねーっすかこのムラ」
GM 「店の主人は特に何も感じていないので何がおかしいかわからないという表情です」
あきんど「この村は幽霊出たりしないんですか」
GM 「幽霊なんて出たらそれをネタに商売してるよと笑いますね」
工藤「じゃあ戸締り確認して寝るか」
GM 「では部屋に戻って布団に入ったあなたたちは, 周囲に浮かぶ光の影を見ることができます」
羽川「もう寝かせてくれよw」
あきんど「俺はもう布団の中にもぐりこんで見なかったことにします」
GM 「その光は適当に宙をまって消えてしまいました」
工藤「たまゆらか」
羽川「実際こうなったら山の中でも歩いて帰るなw」
GM 「光を見たかどうか『目星』で判定してください」
多田「成功!」(他は全員失敗)
工藤「多田だけが光を見たとわめいているw」
一同「(笑)」
多田「おいやべーってこれやべーって絶対なんかおかしいよ」
八潮「それインスピレーションが降りてきたんじゃないのw」
多田「仲間に対して『言いくるめ』!」
八潮「じゃあ俺は寝るわ」
工藤「ミュージシャン以外寝てますねw」

ここで1日目終了です! 村には段々と不穏な気配が立ち込めてきました. これは一体なんなんでしょうね?